入試に強い生徒
- johnny-osoro
- 9月20日
- 読了時間: 3分
東大にぶっちぎりの余裕で合格したり、冠模試で名前が載ったりするような、受験に強い人にはある程度共通点がある。受け持った生徒たち、そして僕が受験生だった時に周囲にいた人たちを思い返して、気づいた点をいくつか挙げる。これから受験を控える生徒にとって参考にすべき姿勢があると思う。
ただし強調しておきたいのは、それに自分が当てはまらないと思っても落胆する必要は無いということだ。あくまでも僕の観測範囲の話で、当てはまらなくても入試に強い生徒はきっといる。
さらに、そもそも大学入試は人生の一側面に過ぎない。入試の成功が人生の成功を約束することはない。また、どの大学に入るのかと同じくらい、あるいはそれ以上に入った後が大切でもある。あくまでも「大学入試」という限られた側面の話であるのを留意してほしい。
受験を楽しめる
悲壮感がない。目標を立て、現実を知って落ち込み、対策を考えて実行する、という一連の過程をゲーム感覚で楽しんでいる。小テストや模試の成績を友人と比べ、なんでも勝負ごとにする。競争が好き。悲観と楽観のバランスが良い。
間違いにこだわる(=正解にこだわる)
自分の答案にバツが付くのは誰だって嫌で、多くの生徒は不正解と向き合わないが、一部の人はむしろバツが付いた問題に強い興味を示す。バツの付いた問こそ自分の成長の糧になることを知っている。自分のミスに向き合う生徒は伸びていく。
自分で考える
自分に欠けている力が何か、それを補うには何をすればよいか、目標達成に必要な本は何か、それを解く時間をどう捻出するか、といったことを自分で考えられる。そして適切な解答を導ける。こういった人は調べ方も知っている。観察力がある。周囲から受け取る情報を取捨選択し、自分にとって有用なものが何かを見分けられる。
知的なバランスが良い
僕が受験生だった時、東大オープンや実戦模試で名前が載るような人で、勉強ばかりしている人はいなかった。それぞれはっきりした趣味を持ち、高校生活を送る中で、部活やゲームなどいろいろなものに熱中してきていた。触れてきたもの、考えてきたもの、経験してきたもののバランスが良い。もちろん、勉強にも本気で取り組める。
受験勉強というのは、「最後の一押し」的な要素がある。それまでの積み重ねがあって初めて効果を発揮する。大学は付け焼刃の対策で乗り越えようとする受験生を嫌う。その後に伸びないからだ。特に東大は知的なバランスが受験勉強に偏っている生徒を落とそうとしているのが、入試問題からうかがえる。
ナイスガイ
人間味のある人が多い。親切で面白く、常識がある。同じ大学・学科志望のライバルでも、助け合いながら切磋琢磨していた。二次試験の朝、同じ学科志望の3人で励まし合いながらキャンパスに向かったのを覚えている。
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