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歌詞で学ぶ!セリフで覚える英語表現⑥

  • johnny-osoro
  • 7月7日
  • 読了時間: 2分

Wake Me Up When Sepetember Ends

Billie Joe, 2004, Green Dayのアルバム"American Idiot"より


★ Green Dayのリードシンガー、Billie Joeが父親の死を主題にして作った歌詞。実際の死因は食道ガンだが、ミュージックビデオでは(イラク)戦争がモチーフになっている。



Summer has come and passed / The innocent can never last / Wake me up when September ends


★ The innocentは「罪のない人々」。the + 形容詞で「~な人々、物事」。ここではBillie Joeの父親を指す。何も悪いことをしていない人にも、死は訪れるということ。


★ Wake me up...は命令文で、「...私を起こしてください」。Septemberは父が死んだ月(9月1日)で、当時11歳だったBillie Joeが父の死に直面し、自分の殻に閉じこもった際のセリフだと思われる。


Like my father's come to pass / Seven years has gone so fast / Wake me up when September ends


★ likeは接続詞で、like SV~「SV~のように」。前置詞としても使える。


★ my father's come to passはmy father has come to passのこと。come to passは熟語で「(事が)起こる」。ここでは「父親が生き、そして死んでいった」。本来はモノや出来事を主語に取るが、前の連のcome and passedと韻を踏むために敢えて使ったと思われる。


★ has goneは「過ぎ去ってしまった」で、has passedに同じ。


Here comes the rain again / Falling from the stars / Drenched in my pain again / Becoming who we are


★ Here comes...は[場所や方向を表す副詞要素] + V + Sの倒置構文。他にもdown came the rainなどでよく目にする形。


★ falling from the starsは分詞構文で、主語(=the rain)が省略されている。


★ Drenched in...も分詞構文だが、この主語はBillie本人だろう。be drenched in / with ~で「~でびしょぬれになる」。


★ becoming who we areも分詞構文で、主語はやはりBillie本人。who we areは「今の私たち」で、who S isは「今のS(の姿)」。痛みの中に浸り、やがて痛みが我々を構成するようになる、ということ。父の死の際に感じた痛みが、未だにBillieの中に息づいているということ。


As my memory rests / But never forgets what I lost / Wake me up when September ends

★ AsとButはここでは1つの接続詞(逆接)のように使われている。「記憶は休む(=死を受け入れる)が、失ったものを忘れることはない」。


Ring out the bells again / Like we did when spring began / Wake me up when September ends

★ Ring out ...はVSの倒置。本来はthe bells ring (out) againで「鐘(チャイム)が再び鳴る」。


★ Like we did ...は、本来はthey did ...となるところ。they = the bells、did = ring out。

 

★ 11歳のBillie Joeが聞いた、9月と春先に鳴る鐘は、学校のものだと思われる。春先の鐘はSpring Break(春休み)の始まりを告げ、9月の鐘はSummer Vacation(夏休み)の終わりを告げる。Billieは悲しみの底にいるにもかかわらず、日常(=学校生活)が始まる、ということ。


 
 
 

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