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「英語嫌い」が発生するメカニズムと、その治し方
英文法は最初から「例外」のオンパレードだ。動詞の過去形は-ed形だが、goの過去形はwentだ。助動詞の否定形は助動詞にn’tを付けるが、willの否定はwon’tであり、「o」がどこから出てきたのかの説明はなされない。rookieは「 ルー キー」というのに、Rooseveltは「 ロー ズベルト」だ。 「例外」は高校に入っても続く。otherの後ろは複数名詞(或いは不可算名詞)が置かれると習うのに、He is taller than any other studentの文では単数名詞が置かれる。前置詞の後ろは名詞だと習うが、for good(永遠に)は形容詞が後続している。blame O for ~、criticize O for ~、reproach O for ~は「Oを~で非難する」であり、「お、法則性が見えてきた」となるが、accuse O of ~でがっくりする。 こういった経験を重ねるうちに、一部の人は「数学の公式に比べ、英語の文法は例外が多すぎる!」という思いを強めていく。英語嫌いが発生するメカニズムである。...
johnny-osoro
10月23日読了時間: 5分


入試に強い生徒
東大にぶっちぎりの余裕で合格したり、冠模試で名前が載ったりするような、受験に強い人にはある程度共通点がある。受け持った生徒たち、そして僕が受験生だった時に周囲にいた人たちを思い返して、気づいた点をいくつか挙げる。これから受験を控える生徒にとって参考にすべき姿勢があると思う。 ただし強調しておきたいのは、それに自分が当てはまらないと思っても落胆する必要は無いということだ。あくまでも僕の観測範囲の話で、当てはまらなくても入試に強い生徒はきっといる。 さらに、そもそも大学入試は人生の一側面に過ぎない。入試の成功が人生の成功を約束することはない。また、どの大学に入るのかと同じくらい、あるいはそれ以上に入った後が大切でもある。あくまでも「大学入試」という限られた側面の話であるのを留意してほしい。 受験を楽しめる 悲壮感がない。目標を立て、現実を知って落ち込み、対策を考えて実行する、という一連の過程をゲーム感覚で楽しんでいる。小テストや模試の成績を友人と比べ、なんでも勝負ごとにする。競争が好き。悲観と楽観のバランスが良い。 間違いにこだわる(=正解にこだ
johnny-osoro
9月20日読了時間: 3分


歌詞で学ぶ!セリフで覚える英語表現⑥
Wake Me Up When Sepetember Ends Billie Joe, 2004, Green Dayのアルバム"American Idiot"より ★ Green Dayのリードシンガー、Billie Joeが父親の死を主題にして作った歌詞。実際の死因は食道ガンだが、ミュージックビデオでは(イラク)戦争がモチーフになっている。 Summer has come and passed / The innocent can never last / Wake me up when September ends ★ The innocentは「罪のない人々」。the + 形容詞で「~な人々、物事」。ここではBillie Joeの父親を指す。何も悪いことをしていない人にも、死は訪れるということ。 ★ Wake me up...は命令文で、「...私を起こしてください」。Septemberは父が死んだ月(9月1日)で、当時11歳だったBillie Joeが父の死に直面し、自分の殻に閉じこもった際のセリフだと思われる。 Like my fat
johnny-osoro
7月7日読了時間: 2分


「オーダーメイドのカリキュラム」の罠
オーダーメイドする余地があるのは習得する「方法」であり、習得すべき「内容」はプリメイド――皆に共通で変えられない。 大学に入って初めてのアルバイト先は、当時としては珍しい自習管理型の塾だった。そこでは生徒の勉強法を考えるのが主な仕事で、「オーダーメイドのカリキュラム」が宣伝文句になっていた。 当時の僕は文字通り、十人いれば十通りの勉強法があると思っていた。別の生徒と同じ助言をすると「楽をしている」と罪悪感を感じるほどだった。 しかし、程なくして、だいたいどの生徒にも同じ言葉をかけざるを得ないことに気づいた。「単語を覚えるのが大事」、「長文の前に英文解釈」、「まず品詞を意識する」などは、どの生徒にも有効だからだ。 更に、単語や品詞の識別方法を覚える仕方が人によって異なっていることにも気づいた。「書くと覚えやすい」、「国文法の復習が品詞識別に役立った」などは、そうでない生徒もいるはずだ。 この経験が示すのは、「オーダーメイド」が指すのは方法の部分(how)であって、やらなければならないこと(what)はどの生徒にも共通だ、ということ。例えば
johnny-osoro
5月19日読了時間: 2分
映画で学ぶ!セリフで覚える英語表現⑤
映画で学ぶ!セリフで覚える英語表現⑤ Matt Ross, Captain Fantasticより Ben: Always tell the truth. Always take the high road. Bo: I know. Ben: Live each day...
johnny-osoro
4月6日読了時間: 2分
なぜ君は本を読んでいるのに読解力が付かないのか
本を読んでいるのに国語が苦手、という生徒は多い。かく言う自分も中高生の時は映画や本に常に触れていたが、国語、特に論説文を得意だと思えなかった。 こういうタイプの子は、同じ作品に繰り返し触れる経験が少ないのではないか、と思う。当時の自分も、小説でも映画でも、一度体験したらそれ...
johnny-osoro
2月24日読了時間: 3分
小説で学ぶ!セリフで覚える英語表現④
Aldous Huxley, "Brave New World"より the appalling present, the awful reality-but sublime, but significant, but desperately important...
johnny-osoro
2024年11月21日読了時間: 2分
図書館のすすめ
図書館が勉強に向いている、ということを言いたいのではない。受験勉強に向いた場所というのは人によりけりだろう。一番大事なのは気持ちであって、十分なやる気があればどこで勉強しても大きい差はない。逆もまた真だ。そうではなく、図書館の良いところは勉強に飽きたら本を読めるところだ、と...
johnny-osoro
2024年10月8日読了時間: 2分
二次試験に最も必要な力
二次試験の合格答案をつくるのに必要なのは、基礎問題を取りこぼさない力だ。実は、東大・京大を始め、難関の国立大学でも、二次試験では基礎を中心に出題することが多い。基礎とは、たいていの単語帳に載っている表現だったり、総合英語で大きく扱われている事柄のことだ。...
johnny-osoro
2024年9月16日読了時間: 2分
読解問題の最も基本的な解法(マーク式編)
読解問題の最も基本的な解法は、「 本文の該当箇所の<換言>で出来ている選択肢を選ぶ 」である。先に本文と設問や選択肢のどちらを読むか、はケースバイケースであり、大学の出題傾向や自身の学力を鑑みて決めると良い。 また、選択肢問題では、問題の解答根拠になる 本文の該当箇所...
johnny-osoro
2024年8月24日読了時間: 2分
英語を通じた塾・予備校と大学の接続
塾や予備校における英語の授業は、大学で求められる英語力の下地を作るという点で、大きな役割を果たしていると感じる。 大学受験の突破に要求される英語の力のうち、最高レベル(例えば東大入試で8割弱:90点 / 120点)を取る力と、大学入学後に必要な力の最も大きい違いは語彙で、...
johnny-osoro
2024年7月26日読了時間: 2分
志望校の選び方
学部と学科をよく考えて選ぶことが何よりも大事だ。大学自体は自身の偏差値で限られるように、それ以外は自ずと選択肢が限られてくる。比較的自由に選べ、かつ自身に大きい影響を与えるものは学部・学科選択だ。そして、その選び方は「自分の学びたいことが学べるかどうか」だが、これにはまず自...
johnny-osoro
2024年7月21日読了時間: 2分
映画で学ぶ!セリフで覚える英語表現③
Andrew Niccol, "Gattaca"より "This is how I did it, Anton; I've never saved anything for the swim back." 「これが僕のやり方だ。帰りのために力を出し惜しむなんてしたことがない...
johnny-osoro
2024年6月30日読了時間: 1分
東大の読解問題(大問5)の特殊性
東大の大問5は例年、小説やエッセイが出題される。単語や構文が比較的容易だが、高い学力を持った生徒でも苦手とすることがある、面白い存在だと思う。 東大の読解問題の特徴は、情緒面の理解を問う問題が多いことだ。全国模試の偏差値が70程度あるのに、東大の読解で苦労をしている生徒は、...
johnny-osoro
2024年6月12日読了時間: 2分


気になった身の回りの英語表現①
カフェのトイレにかかっていたもの。仮定法過去完了のイメージをつかむのに良い内容。また、英語の時制が直線的な時間の感覚を持っていることがイメージできる。ポイントは、明日の時点から今日という過去を振り返っていることを理解すること。...
johnny-osoro
2024年5月22日読了時間: 2分
間違った勉強法
【受け身の姿勢】をとにかく避けることだ。 一人で勉強しているときの態度が受動的だと、うまくいかないことが多い。これは、受け身の姿勢のままインプットした情報は頭の芯にまで届かず、結局、何も痕跡が残らないからだ。 例えばリスニングの勉強では、聞き流すだけの練習はNG。注意力を音...
johnny-osoro
2024年5月17日読了時間: 1分
頑張っているのに伸びない原因
先週の授業で生徒が間違えた問題を翌週に再度解かせると、生徒が全く同じように間違えることがよくある。真面目に授業を受けている生徒でもそうだ。原因は明確で、授業で扱った問題を後日、見返していないからだ。 見返す作業は受験で一番大事な要素の一つ。授業を集中して受けるだけでは片手落...
johnny-osoro
2024年4月21日読了時間: 1分
映画で学ぶ!セリフで覚える英語表現②
Paul Thomas Anderson, “Magnolia”より I really do have love to give; I just don’t know where to put it. 『人に与えたい愛がある。ただ、与える相手が見つからない(拙訳)』...
johnny-osoro
2024年4月4日読了時間: 1分
進路決めは大変
生徒と進路の面談をする時、よく将来の夢を尋ねる。多くの人が決まっていないと答えるが、僕にはこの気持ちがよくわかる。夢というか、未来のことを考えるのは面倒くさい。 人は今、将来を自分で決められる世の中に住んでいるから、自分の理想の未来を実現することが大切だ――このような理由で、一般的に夢は持つべきものとされる。 自由に生きられるというのは、権利でもあり、呪いでもある。ここを自覚することが大切な気がする。現代社会では、大学、仕事、結婚、衣食住など、ありとあらゆることを自分で決めないといけない。さらに、他人との競争も必要だ。 これは、人の精神に過酷な負担を強いる。なぜなら、人は先が見通せないと強い不安を覚えるからだ。受験、就職、恋愛の悩みも、未来が白紙だから生じる。 ここでやっていけないのは、思考を放棄することだ。一部の人は、この不安感をかき消そうと、未来について考えることを止めてしまう。これは破滅的な逃避行動につながりかねない。例えば、ドイツでは国家規模でこれが起こった結果、ナチス・ドイツが生まれた。 進路を決めるというのは、白紙という不安
johnny-osoro
2024年3月22日読了時間: 1分
自信の付け方
自信は受験の重要な要素だ。自信のある子は格上に挑戦しようとする気概を持てるし、試験で実力を発揮しやすくなる。一方、無い子は上を目指さず、試験中も逃げの姿勢に回ることが多い。もちろん自信があるに越したことはないが、問題はその自信をどう付ければよいかだ。 自信を付けるには、小さな成功体験を重ねることが効果的だ。つまり、入試よりも容易で短期的な計画を立て、目標に向けて努力し、達成するという経験を増やすことである。 この経験を得るチャンスは溢れている。例えば日ごろの単語テストはどうだろうか。テストのための計画を実行し良い点数を取れば、確実に自信につながる。学校の定期テストや英検、全国模試など、自信を深める機会は探せばいくらでも見つかる。 ただし、これは自発的に行動する力が無いと成功しない。自分で機会を見つけ、目標を策定し、計画を立案、実行、評価する――自信につなげるにはこれらを一人で行う必要がある。講師を利用するのも良いが、アドバイスをもらうくらいしかできない。基本的に他人に頼れない孤独な戦いだ。 受験を自分事として捉え、能動的に動くこと。突き放
johnny-osoro
2024年3月8日読了時間: 2分
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