Paul Thomas Anderson, “Magnolia”より
I really do have love to give; I just don’t know where to put it.
『人に与えたい愛がある。ただ、与える相手が見つからない(拙訳)』
群像劇の傑作・『マグノリア』。ロサンゼルスの一日を通して、総勢9人の赦しと救いの物語を描く。このセリフは救われる側の一人・Donnieのもの。叶わない恋に破れ、自暴自棄になって大怪我をしたところを警官に救われる。そこで思わず吐露した思いには、恋人の見つからない苦しさが溢れている。
★ do haveのdoは強調で、真実性を訴えている。「本当に」「実際に」。
★ love to giveは動詞と目的語の関係。「与えるべき愛」。
★ セミコロン( ; )はピリオドやカンマに置き換えて考えればよい。
★ where to put itは疑問詞+to不定詞の構文で、「どこ~すべきか」という名詞句になっている。put itは「(愛を置く→)愛を注ぐ」ということ。愛を注ぐ場所がわからない→愛する相手を見つけられない。
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