Andrew Niccol, "Gattaca"より
"This is how I did it, Anton; I've never saved anything for the swim back."
「これが僕のやり方だ。帰りのために力を出し惜しむなんてしたことがない(拙訳)」
『ガタカ』は、遺伝子という限界を主人公が意志と努力で乗り越える様を描く人間賛歌。遺伝子操作で優秀な人間として生まれた弟に対し、自然な出産を経て生まれた主人公が遠泳対決で勝つ。セリフはこの勝利の瞬間のもの。
日本でも人気の作品。尾田栄一郎の『ワンピース』でも、ホールケーキアイランド編で『ガタカ』の影響だとみられるサイドストーリーがある。
★ how I did itは「私がそれをしたやり方」。howは関係副詞で、前にthe wayという先行詞を補って読むと良い。ただし、the way how SV~とは言えず、必ずthe wayとhowのどちらかを省略する。
★ I've never saved...の時制は現在完了形。neverや回数の表現(once, twiceなど)がある時は「経験」の用法だと思えばよい。
★ never ... anythingは否定文で、not + anyの完全否定と同じ。「全く~無い」。
★ the swim backのswimは名詞で、backはswimを修飾している。これはthe way in / out / back「入る道/出る道/戻り道」に見られる、方向を表す言葉の後置修飾。the swim back = the way back + swimmingと解すればよい。
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