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課外活動が勉強に役立った話

johnny-osoro

更新日:2024年3月22日

 指導者のアドバイスを実行に移したら、止めずにそれにしがみつくべきという話。小学生の時に、野球のクラブチームに入っていた。スローイングの動作に自己流の癖があって、ここをコーチに指摘された。リリースポイントの位置が低かったので、それをより高い位置に持っていくという内容だった。

 しかし、慣れない投げ方だからこの通りに投げるとコントロールが下がった。僕はコーチの助言が間違っていると思い、自己流の投げ方に戻した。するとコントロールは回復した。しかしコーチは僕にしつこく、何度もリリースポイントの位置を上げるように言ってきた。

 この新しい投げ方に慣れるにつれ、コントロールは以前と同じまでに戻った。それだけでなく、球速が上がり、クイックスローの精度も格段に上がった。結果的に以前よりも大きく成長することができた。

 自己流のやり方が身についている中で、正統派のアプローチに鞍替えをしようとすると、一時的に能力が下がる。新しい方法に慣れていないから、これまでよりも一つ一つのステップがぎこちなく、時間のかかるものになるからだ。

 この短期的なスランプの時期は、更なる飛躍のために必要な期間である。高く飛び上がるためには、その前にしゃがまなければいけない。

 自己流の勉強法や読解法を実践している生徒に、正統的な方法を紹介することがある。これを実践すると、おそらく読解スピードが落ちたりする。このとき、このまま辛抱して継続することが大切だ。ここで元のやり方に戻ると、一時的に能力も戻るが、更なる飛躍が望めない。頭打ちの袋小路に入ってしまう。根本的、基本的な事柄ほど、効果はすぐには現れない。辛抱して続けることが肝要だ。

 
 
 

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